あなたの親は親ですか?

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この季節は暖かかったり、かと思うと急に寒かったり、着るものの調整が難しいですね。
私は寒いのが嫌なので暑いかも、と思ってもダウンコートを選びます。
少しでも寒い!のが堪えるんですよ。
ポカポカ陽気の春とか、心地よい気温の秋の気候が好きです。
でも、雪が降るとワクワクします⛄

️大雪で大変にならなければ、ですが。
皆さんはどの季節が好きですか?

こんにちは
リトリーブサイコセラピー®を使って
なんとなく生きづらい、
感情がわからなくて疲れてしまう人へ
本来の自分を取り戻し
楽に生きられるよう、お手伝いをしています
心理セラピスト 紗籐 ちかこ です

さて、今日はタイトルでの質問
「あなたの親は親ですか?」
親子が逆転することについて書いてみます。

親子逆転とは
まさに読んで字のごとく、親子が逆転するということです。

私はリトリーブサイコセラピーを学ぶ中で知った言葉でしたが
1990年に亡くなられたイギリスの精神分析家ジョン・ボウルビィが「親子の役割逆転」という言葉を使って分析してるんですね。

この親子逆転には様々なケースがあると思います。

また、ものすごく重くて、どう考えても子供を守らなければならないものから、そういう事、よくあるかもねってものまで捉え方はたくさんあるのではないでしょうか。

今回は、そういう事、よくあるかもねの方を考えてみたいと思います。

あなたが小さい頃、こんなことはありませんでしたか?
*お父さんが子供が自分の意見と違うと悲しみを露わにし、意見が同じだとあからさまに喜んだ
*休日のお出かけは必ずお父さんやお母さんの行きたいところに出掛けていた
*夫婦喧嘩をすると両親は険悪なムードのまま過ごしていた
*近所のお付き合いであった、嫌なことを聞かされていた
*修学旅行などに行く時、あなたが居ないと寂しいと言われた

一見、こんな風に思いませんか?
*お父さんと意見が合って嬉しいな
*両親がお出掛けを楽しんでで自分も嬉しいな
*喧嘩したらしばらく気分悪いよね
*近所のお付き合いでそんな嫌なことがあったんだ、大変だったね
*自分が居なくて寂しいなんて、愛されてるなぁ

気持ちを分かち合う素敵な家族!

・・・・・( ゚д゚)

友達同士とかだったら離れたかったら離れることもできますよね。
できない人もいるかもしれませんが・・・

でも、親子です。
親子で、自分はまだ小さい子供。
親から離れるなんて出来るわけがありません。
こんな風に受け止めないとどうなっちゃうでしょう?

こんな風に本当に感じてしまったら?

*お父さんが子供が自分の意見と違うと悲しみを露わにし、意見が同じだとあからさまに喜んだ
→お父さんが悲しんでいたら、お父さんが不安定になってしまう。喜んでくれてないと、自分の存在が否定されるような気がして怖い。
*休日のお出かけは必ずお父さんやお母さんの行きたいところに出掛けていた
→自分の行きたいところに行ってお父さんお母さんがつまらなそうだったら、自分の存在意義が分からなくなって怖い。
*夫婦喧嘩をすると両親は険悪なムードのまま過ごしていた
→本当は仲良くしてほしい。そう思うと自分が居ても険悪のままでいることが分かってしまうのが怖い。
*近所のお付き合いであった嫌なことを聞かされていた
→本当は聞きたくない。でも聞かないとお母さんが他の兄弟へ行ってしまいそうで怖い。
*修学旅行などに行く時、あなたが居ないと寂しいと言われた
→親の寂しさや不安を感じてしまうと、自分が守ってもらえない存在であることを感じて怖い。

こんな恐怖を自分だけでは生きていけない子供が感じてしまうのはもう、
死んでしまいそうな恐怖なのではないでしょうか?

だから苦しいのに、自分が親の親であるかのようになって自分の居場所を守らないといけなかった。

そんな親子の役割逆転についての本を最近読んだので
少し引用させていただきますね。

引用ここから
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「親子の役割逆転」とは、親が子供に甘えることであるが、子供が親に甘えるのが自然である。それが逆転しているという意味である。
本来、親が子供の甘えの欲求を満たしてあげなければいけない。それなのに逆に子供が親の甘えの欲求を満たしてあげる役割を背負わされる。
子育てで大切なのは、子供の自慢話を聞くことである。
ところが子供が親の自慢話を「凄いなー」と感心して聞かなければならない時がある。これが「親子の役割逆転」である。親が子供に甘えている。
ー中略ー
こうなると子供は愛されていないというよりも、愛を搾取されている。
「親子の役割逆転」の親に子育てが出来るわけがない。そのため子育てに失敗して、子供が問題を起こす。
すると母親は「子供にはいつも手料理を作ってあげました」と言う。
「親子の役割逆転」をしている場合の問題は、親の方が自分は望ましい親だと思っていることである。
それは、親子の一体感が望ましいと思っているからである。しかし子供が母親に一体感を求めているのではなく、母親が子供に一体感を求めている。
母親は一体感を求める心の裏に不安があることに気がついていない。ボウルビィの言う不安定性愛着である。母親は一体感を求める心の裏に子供への甘えと支配欲が隠されていることに気がつかない。
「親子の役割逆転」をする親は、自分が小さい頃に親と一緒にしたかったことを、子供と一緒にしてしまう。親の愛情飢餓感が子供に襲いかかる。

加藤諦三 著 「子供にしがみつく心理」2017 1〜3
引用終わり
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これはしんどいですね
親が望ましい親だと思ってる、とありますが
本の中にもありますが、子供の方も理想の親だと思ってるケースもあるそうです。
きっと、こう思うことで死んでしまいそうなくらいの恐怖から自分を守ってきたのではないでしょうか。

それが大人になるにつれ、親子関係だけではなく、人間関係、生きていくうえでのすべての事に、苦しみとして表れてしまう。

では、どうすれば良いのでしょうか?

解決には、大人になった今、親の親になることをしなくても生きていける、と腑に落とすこと。もう親の親にならない生き方をする、と決めること。
そのためには小さい頃に自分の命、居場所を守るために封印したその恐怖を信頼できる大人に受け止めてもらうこと。怖いって感じても存在がなくなったりしないんだという安心感を身体に入れていくこと。
親はそれをしてくれなかったかもしれないけど、それで死んだりはしないから。親は受け止めてくれなかったとしても、受け止めてくれる人が全く居ない、ってことはあると思いますか?
リトリーブサイコセラピーでは
その、感じたらどうにかなりそうで怖かった恐怖を受け止め、安心感を腑に落とすことを丁寧に扱います。

自分の本当の気持ちを、小さい頃の家族環境に何があったのかを丁寧に見ていきます。

自分に向き合ってみようって思うことができたとき、セラピストがお手伝いできると思います。
その勇気は自分を救う、自分を取り戻していく第一歩になると思います。

お電話で今の状況を整理してみるのもお勧めですよ。

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